溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
買い物から帰宅したのは十三時少し前。
お昼はなんでもいいということで、軽めにスパゲッティにすることに決まった。
玉子と生クリームとベーコンのブロックを買ってきたから、カルボナーラを作ろうと思う。
早速キッチンに立ち、ボウルに玉子を割り入れる。
「なにか手伝うことはあるか」
私が調理を始めた横で、買ってきたものを収納してくれている晃汰さんが訊いてくる。
「大丈夫です。簡単にできますので」
「パスタを茹でるお湯は必要だろ?」
「あ、はい。そうですね」
私の返事を聞きながら、晃汰さんはキッチン収納から深い鍋を取り出し水を注いでいく。そのままたっぷり水の入った鍋を火にかけてくれた。
「すみません、ありがとうございます」
「後は?」
「後は、えっと……カルボナーラに入れるベーコンを切って、サラダを作ろうかと思っていて」
「じゃあ、ベーコンのカットをやろう」
晃汰さんはまな板と包丁を取り出し、ベーコンを手に取る。テキパキとしたその動きに思わず見入ってしまった。