冷徹パイロットは極秘の契約妻を容赦ない愛でとろとろにする
「安奈の体調を考えて遠慮していたが、このまま続けてもいいか」
相当切羽詰まった表情になっているだろうと思うが、気持ちを抑えることはできない。安奈は顔を真っ赤にして、こくりと小さく頷いた。
「ふたりが起きるまで……」
「分かった」
(萌乃と春乃、頼むから今だけは眠っていてくれ)
彼女の柔らかい唇に口づけを落としながら、長くなった髪を後ろにかき分ける。
絡めた手が少しだけあかぎれしているのに気づく。
ふたり分の選択をしたり、食器を洗ってくれているからだろう。
(安奈への想いは大きくなっていくばかりだ)
誇りを持っているクルーの仕事を休んで、耐えがたい痛みの末にあの天使を産み落とし、
普段から自分のことよりも子供を優先している安奈に愛想を尽かすわけがないじゃないか。
むしろその頑張りを見て自分はまだまだだと、もっと家族のために頑張ろうと奮い立たされているくらいだ。
でも思っているばかりでは、何も伝わらないということを思い知らされた。
とことん次のデートでは彼女を甘やかそう。
不安が生まれる余裕がなないくらい愛を伝える。
俺は彼女の甘い香りに包まれながら、俺はそう胸に誓った――。
END.


