あやかし学校
変わったのだとしたら、あの双子のおかげだ。


助けてくれた人を大切に思う気持ちも、怪異に立ち向かう勇気をくれた。


「えぇ? 絶対に変わったよ。なんか、かっこいいもん」


佳苗がなにか言ったけれど、聞き取れなかった。


だから僕は、佳苗の頬が少し赤らんでいる理由もわからないままだった。

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