【6/5書籍発売】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【9/12シーモア先行コミカライズ連載開始】
 その言葉にうんと頷きながら、二人で歩くとすぐにいつもゴトフリーがお弁当を食べている位置まで辿り着いた。彼は用意していたのかアリスが座れるくらいのかわいらしい布を取り出すと芝生の上に敷いてくれた。

「ありがとう。ゴトフリー、こういうのどこで買うの? かわいいね」

 アリスはにこっと微笑みながらその布の上に座った。すっきりとした洗練されたものが好きな彼の趣味ではないかわいい小物をこうやって時たま取り出すことがあってそれは間違いなく彼女のアリスのために何処かで調達しているのだろうと思う。

「内緒。アリスがそのお店知っちゃったら俺が出した時に驚きがないだろ?」

 その言葉にふふっと微笑むと、アリスはお弁当箱を取り出して蓋を開けながら精一杯の何気なさを装って言った。

「えっと……あのね、ゴトフリーって、学生時代どんな教科が得意だった?」

 急に何を言い出したのかと、首を傾げながらゴトフリーはアリスをじっと見た。お手拭き用の布も渡して手を拭いてもらう。
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