社長は身代わり婚約者を溺愛する
「もう、いい。遅いから帰って。」

芹香から、そう言われ私は立ち上がった。

「分かった。」

私は彼女の顔を見ずに、玄関まで向かった。

もう、何を言っても芹香の名前は使えない。

となれば、もう信一郎さんにも会えない。

それが、私の心を落ち込ませていた。


その時だった。

LINEが一通、私の元に飛び込んで来た。

誰からだろう。

見たら、信一郎さんからだった。


「信一郎さん……」

中身を見ると、3回目のデートのお誘いだった。

それを見たら、信一郎さんに会いたくなった。

「礼奈。どうしたの?」

ハッとした。

芹香には、信一郎さんから連絡があった事、話せない。

でも、もう一度だけ、信一郎さんに会いたい。

「芹香、お願いがあるの。」

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