君の甘い笑顔に落とされたい。
変な奴だと思われてる!絶対!
き、嫌われたくない……なんとか誤魔化さないとっ。
「あの!違くてっ。その、久世くんの席が羨ましくて」
一度どんなものか体験してみたかったというか。決してやましい気持ちとかはないというか……っ!
「ふーん……」
表情を変えずに、独り言のように呟いた久世くん。
い、一体なにを考えているんですか……
私の言い訳、ちゃんと通じた、かな……?
「これは?」
「え、……っあ!」
久世くんが手に取ったのは、私の席に置いてあった雑誌。
もちろん、開かれているページは例のおまじない特集。
ダメだよっ、それは見ちゃだめ!
慌てて自分の席に戻ろうとすると、
「待って久世くん!それは……っいた、」
ガタッと音を立てて、他の机に腰をぶつけてしまう始末。