NGなきワル/バイオレンス長編作完全版!👉自らに過酷を課してのし上がったワルの非情とどうしようもない”ある焦がれ”…。
その4
南部
オレは3人を代表して、たった今3人で決めた二つの返事と、その根拠を剣崎さんに告げた
さあ、この人の反応はどうだ…
...
「…なかなか理にかなった決定だな。感心したわ。倉橋、どうだ、この3人の逆提案と指チョンの返答は」
「では、俺の意見を言わしてもらいましょう。前者は何も言うことはありません。もっともな判断だと思う。そこで後者だが、まあ、こいつらがそういう根拠って言うんなら、執行者としては、極力バランスを考えたいですね。いくら何でも小指を奪うのと顔面ボコるのじゃあ、釣り合いが悪すぎる」
「ほう…、するってーと、倉橋、どうするってんだ?」
「左の男にはもう少し痛い思いをしてもらって、これから指を失う男と均等に近づけたいですね」
「…」
オレたち3人はがん首揃えて唖然としてたよ
...
なんて男なんだ!
表情一つ変えずこのエゲツなさは…
思わず吐き気がしてきた
「ハハハ…、さすがにやんちゃ盛りの坊やたちでも、この男には面食らってるようだな。せっかくだから紹介しよう。我が相和会では武闘派のエースでな、倉橋だよ。業界では冷酷無比の撲殺人と呼ばれてる。まあ、敵からしたら恐ろしいソルジャーだな。よし、倉橋、この3人にナマで見せてやれ!」
始まるのか…
「うぐっ、うぐぐ…!」
左の男、怯えてる…
”ボコッ、ボコッ…”
気の毒で見てられない…
それに何だよ、この何ともごっつい音は
顔面がぶっ壊れるって…
”勘弁してくれ!!”
オレは心の中でそう叫んでいたよ
...
終わった…
ふう‥、何と酷い光景なんだ…
男の歯は折れ、馬乗りになって拳を下ろし続ける撲殺人の顔には血が飛び散ってるじゃんか
「おい、倉橋、そんなとこでいいだろ。もうやめとけ」
「はあ…」
腰を上げ立ちあがった撲殺人は、オレ達を振り返った
すると…
...
頬にこびりついた男の血を手で拭ってる
…いや、違う!
その血を指で口もとに寄せ…、舌なめずりだ!
”オエーッ…!”
後方の5人から立て続けに、そんなゲロ吐き寸前音がここまで届いたわ
「おい、トイレに連れてってやれ!」
剣崎って幹部がそう指示すると、店の入り口付近に待機していたオレ達を連行したスーツの5人が、砂垣さんらを今度はトイレに連行だ
...
「フフ…、後ろの連中に比べ、お前たち3人は肝が座ってるな。名前を聞いとくか」
3人は剣崎さんに求められ、今さらながらの自己紹介をしたが…
自分の名を名乗っただけなのに、なんでこんなに気が重いんだ…
二度とお会いなんぞしたくないって、この人達とは
...
その後オレ達が目にした状況は、もう言葉にすること自体が、不可能だ
オレ達3人は両のこぶしを握りしめ、ただ目の前の凄惨な儀式に立ち合うしかなかったんだ
もっとも時間的にはアッという間で終わったよ
何とも手慣れた段取りの良さに関心してしまってる自分が、正直気持ち悪かったわ
砂垣さんたち5人はもう、気分がいっちゃって、トイレで吐いた後ソファに横になってた
まあ、それが普通だろうよ…
...
「…ほい、しっかり届けるんだぞ」
撲殺人は丁寧に梱包を施した”ブツ”をオレに手渡した
既に砂垣さんらは解放され、二人の男も病院に運ばれていったんで、店内にはオレ達3人の他は相和会の人間だけだった
剣崎さんと撲殺人以外は床とか掃除してるし‥
...
「悪いが、用を済ませたらここに電話をくれ。一応、確認したいんでな」
「わかりました。それを連絡したら帰っていいんですね?」
「ああ、そのまま戻っていいよ。ご苦労さん」
剣崎さんは最後に立ちあがると、店のドア付近に並んでいたこっちに向かって手を挙げてた
わー、隣で撲殺人がニヤッとオレ達を見て笑ったぞ
まさにゾーッとして、3人は足早でヒールズを出ると、早速届け先に向かったよ
...
星流会への遣いは事の他、スムーズに終えることができたよ
先方は組長さんだか会長さんはおらず、幹部クラスの人が対応に出たが、終始無表情でほとんど言葉は発しなかった
とにかく無事にブツを渡した後は、逃げるように組事務所を後にした
その後、公衆電話からヒールズにコトを済ませた報告をして、そこでようやく3人は一息つけた訳だ
「ふー、とんでもない目にあったな」
まず積田が大きく息をつくと、まさにやっと生き返ったって表情でそう言ったよ
「なあ…、疲れてるとは思うが、この際、今日の件を3人で総括してみないか?」
「ああ…、じゃあ、喫茶店でも入るか。まあ、血を見て気分もげんなりだから、メシは遠慮するが(苦笑)」
積田の言葉に、俺と高本は思わず苦笑いで頷いてたわ
結局、3人は近くの喫茶店で、今日の出来事をひと通り検証することにしたんだが…
南部
オレは3人を代表して、たった今3人で決めた二つの返事と、その根拠を剣崎さんに告げた
さあ、この人の反応はどうだ…
...
「…なかなか理にかなった決定だな。感心したわ。倉橋、どうだ、この3人の逆提案と指チョンの返答は」
「では、俺の意見を言わしてもらいましょう。前者は何も言うことはありません。もっともな判断だと思う。そこで後者だが、まあ、こいつらがそういう根拠って言うんなら、執行者としては、極力バランスを考えたいですね。いくら何でも小指を奪うのと顔面ボコるのじゃあ、釣り合いが悪すぎる」
「ほう…、するってーと、倉橋、どうするってんだ?」
「左の男にはもう少し痛い思いをしてもらって、これから指を失う男と均等に近づけたいですね」
「…」
オレたち3人はがん首揃えて唖然としてたよ
...
なんて男なんだ!
表情一つ変えずこのエゲツなさは…
思わず吐き気がしてきた
「ハハハ…、さすがにやんちゃ盛りの坊やたちでも、この男には面食らってるようだな。せっかくだから紹介しよう。我が相和会では武闘派のエースでな、倉橋だよ。業界では冷酷無比の撲殺人と呼ばれてる。まあ、敵からしたら恐ろしいソルジャーだな。よし、倉橋、この3人にナマで見せてやれ!」
始まるのか…
「うぐっ、うぐぐ…!」
左の男、怯えてる…
”ボコッ、ボコッ…”
気の毒で見てられない…
それに何だよ、この何ともごっつい音は
顔面がぶっ壊れるって…
”勘弁してくれ!!”
オレは心の中でそう叫んでいたよ
...
終わった…
ふう‥、何と酷い光景なんだ…
男の歯は折れ、馬乗りになって拳を下ろし続ける撲殺人の顔には血が飛び散ってるじゃんか
「おい、倉橋、そんなとこでいいだろ。もうやめとけ」
「はあ…」
腰を上げ立ちあがった撲殺人は、オレ達を振り返った
すると…
...
頬にこびりついた男の血を手で拭ってる
…いや、違う!
その血を指で口もとに寄せ…、舌なめずりだ!
”オエーッ…!”
後方の5人から立て続けに、そんなゲロ吐き寸前音がここまで届いたわ
「おい、トイレに連れてってやれ!」
剣崎って幹部がそう指示すると、店の入り口付近に待機していたオレ達を連行したスーツの5人が、砂垣さんらを今度はトイレに連行だ
...
「フフ…、後ろの連中に比べ、お前たち3人は肝が座ってるな。名前を聞いとくか」
3人は剣崎さんに求められ、今さらながらの自己紹介をしたが…
自分の名を名乗っただけなのに、なんでこんなに気が重いんだ…
二度とお会いなんぞしたくないって、この人達とは
...
その後オレ達が目にした状況は、もう言葉にすること自体が、不可能だ
オレ達3人は両のこぶしを握りしめ、ただ目の前の凄惨な儀式に立ち合うしかなかったんだ
もっとも時間的にはアッという間で終わったよ
何とも手慣れた段取りの良さに関心してしまってる自分が、正直気持ち悪かったわ
砂垣さんたち5人はもう、気分がいっちゃって、トイレで吐いた後ソファに横になってた
まあ、それが普通だろうよ…
...
「…ほい、しっかり届けるんだぞ」
撲殺人は丁寧に梱包を施した”ブツ”をオレに手渡した
既に砂垣さんらは解放され、二人の男も病院に運ばれていったんで、店内にはオレ達3人の他は相和会の人間だけだった
剣崎さんと撲殺人以外は床とか掃除してるし‥
...
「悪いが、用を済ませたらここに電話をくれ。一応、確認したいんでな」
「わかりました。それを連絡したら帰っていいんですね?」
「ああ、そのまま戻っていいよ。ご苦労さん」
剣崎さんは最後に立ちあがると、店のドア付近に並んでいたこっちに向かって手を挙げてた
わー、隣で撲殺人がニヤッとオレ達を見て笑ったぞ
まさにゾーッとして、3人は足早でヒールズを出ると、早速届け先に向かったよ
...
星流会への遣いは事の他、スムーズに終えることができたよ
先方は組長さんだか会長さんはおらず、幹部クラスの人が対応に出たが、終始無表情でほとんど言葉は発しなかった
とにかく無事にブツを渡した後は、逃げるように組事務所を後にした
その後、公衆電話からヒールズにコトを済ませた報告をして、そこでようやく3人は一息つけた訳だ
「ふー、とんでもない目にあったな」
まず積田が大きく息をつくと、まさにやっと生き返ったって表情でそう言ったよ
「なあ…、疲れてるとは思うが、この際、今日の件を3人で総括してみないか?」
「ああ…、じゃあ、喫茶店でも入るか。まあ、血を見て気分もげんなりだから、メシは遠慮するが(苦笑)」
積田の言葉に、俺と高本は思わず苦笑いで頷いてたわ
結局、3人は近くの喫茶店で、今日の出来事をひと通り検証することにしたんだが…