双子を極秘出産したら、エリート外科医の容赦ない溺愛に包まれました
「晃介、私もあなたを愛してる。あの子たちとあなたと生きていく」

頬をひと筋の光が伝う。

彼の指がそれを救った。

「うん」
 
彼を見つめて、今度は葵が決意を口にする。

「あのね、晃介。スウェーデンから帰ったら私の話を聞いてほしいの」

晃介が少し驚いたように目を開いた。

「……帰ってからでいいのか?」

「うん」

迷わず葵は頷いた。

「帰ってからでいい。私ももう迷わないから。この家で子供たちと一緒に、晃介の帰りを待ってるね」

言葉に力を込めてそう言うと、彼の瞳が一瞬揺れる。

「わかった。待っててくれ」

そのまま温かな眼差しがゆっくりと近づいてふたりは柔らかなキスを交わす。

もう迷わない、彼を信じると決めた誓いのキスだ。

——その時。

「まんまー!」

リビングの方から可愛く自分を呼ぶ声がする。子供たちが起きたようだ。

「まんま!」

 晃介が嬉しそうに笑みを浮かべた。

「起きたみたいだ」
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