双子を極秘出産したら、エリート外科医の容赦ない溺愛に包まれました
「もちろん危ないことさせないし、十分に気をつける。泣くようだったら無理はしない」

真剣な顔で頼まれてはダメとは言えなくなってしまう。

そもそも、ここへ来るまでに安全そうな公園をしっかりリサーチしているところからして彼の本気が伺える。

「じゃあ……お願いします」

「やった」

晃介がにっこりとした。

本当に嬉しそうなその様子に、葵はまたもや驚いた。

正直言って意外だった。

先週彼に"支えたい"と言われた時に、葵がイメージしたのと、彼の行動が大きく違っているからだ。

葵の想像では父親として支えるというのは、時々双子と交流して、進学等の節目に金銭的な支援をするというような少し距離のあるものだった。

もちろんそれだって愛情は伝わるだろうし、十分にありがたいけれど、まさかこんな風に直接手助けをしてくれるなんて。

「じゃあ、午前中にオムツくらいは替えられるようにならないとな。後でやらせてくれ」
 
少し張り切って、晃介が双子に話しかけるのを、複雑な思いで葵は見つめていた。
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