ストロベリーキャンドル
ご飯を食べ終えて、髪型をセットする。部屋に戻って制服に着替える。いつもと同じことをしているはずなのに今日は何かが違う。支度をして、いつも通りに玄関に行き靴を履く。
「行って来まーす」
「「「「行ってらっしゃーい」」」
お母さん、お兄ちゃん、湊斗と音羽に返事をされてドアを開ける。ドアを開けるといつも通り待ちくたびれている嶺緒がいる。いつもと変わらない。だけど誕生日ってすごい。いつもと同じ事をしてるのに特別な感じがする。
「嶺緒おはよう、誕生日おめでとう」
「おはよう。同じく誕生日おめでとう」
嶺緒と色々な話をして学校に行った。所持金がいくらかとか…
学校に着くと色々な人に祝われた。嶺緒も誕生日が一緒のためいつも2人同士に言われる。
「嶺緒ー!!誕生日おめでとうーー」
廊下から走って来た流。この人は本当にいつも変わらない。
「流。ありがとう」
「月葉もおめでとう」
「ありがとう」
3人で教室に入ると....
「月葉!嶺緒!誕生日おめでとう」
「おめでとう」
輝羅と瑠奈がいた。
「「ありがとう」」
それぞれ席に行くと2人が私のところに来た。
「月葉。ちゃんと誕プレ持って来たでしょうね?」
小さな声で輝羅に言われた。
「持って来たよ。忘れるわけが無いじゃん」
「よかったぁー.....今日私月葉が誕プレ忘れて走って取りに帰る夢見たからさ心配だったんだよ」
「どんな夢見てるの!?ひどくない!?」
夢の内容が面白すぎて3人で爆笑した。
キーンコーンカーンコーン
「やばっ!時間」
急いで2人とも席に戻った。
──ガラガラ
「挨拶」
先生が入って来た。
「起立っ!」
学級委員の私が挨拶をしなくてはならない。
「気をつけ。礼」
「「「「「「おはようございます」」」」」」
私の合図でクラス全員が挨拶をする。
「着席」
全員が座り先生が話し出す。めちゃくちゃ長い先生の話が終わり、授業が始まる。