ストロベリーキャンドル

4月20日。私と嶺緒の17歳の誕生日当日。いつも通り朝ごはんを食べにリビングに行く。

「あっ!月葉誕生日おめでとう」

一階に行く最中ちょうど隣の部屋からお兄ちゃんの、奏斗(かなと)が出てきて言われた。

「ありがとう」

ちょっと照れくさいけど、お兄ちゃんに言って下に降りた。お兄ちゃんは大学2年生。今年20歳になる。そして結構なイケメン。妹が何言ってんだブラコンか?って思われるかもだけど実際かなりのイケメン。でも今彼女はいない。

洗面所で顔を洗って、リビングへ行く。

「おはよう」

「おはよう。17歳誕生日おめでとう」

「ありがとう」

ちょうど仕事に行こうとしていたお父さんに会った。

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

机に行くと先に双子の妹と弟が食べていた。

「「せーの」」

「お姉ちゃん!お誕生日おめでと〜!」

「ありがとう。二人とも」

と言って二人の頭を撫でた。小学3年生の湊斗(みなと)音葉(おとは)。年が離れているせいか可愛くて仕方がない。

「誕生日おめでと」

後ろを振り返るとお母さんがいた。

「ありがとう」

「月葉が17歳かぁー…早いよ」

「あっという間に大人になるから」

「まぁーでも、誕生日パーティーは夜だからね。今年は遥の家でやるから」

(はるか)というのは、嶺緒のお母さんのこと。
 
「とりあえず朝ご飯食べちゃいな」

「うん」
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