続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「あ、これも欲しい」

美弥が、手に取ったのは、猫の形を型取った、クッション素材できた猫用ベッドだ。

「ミャーが、喜びそうだな」

「うんっ」

美弥は、グレーとブラウンの2色から、ミャーの毛色と同じブラウンのベッドをカートに乗せる。俺は、ペットコーナーに来たついでに、猫砂と、キャットフード、ミャーのおやつのカツオ節、ミャーのオモチャをカートに次々と放り込む。

めぼしいモノを入れ終わると、店内を見渡して、俺は、此処に来た一番の目的のコーナーを見つけると、美弥に声をかけた。

「美弥、俺、欲しいものあるから、着いてきて」

「うんっ、分かった」

子供みたいに白い歯を見せて笑うと、背の低い美弥が、俺のカートを押す腕に、ちょこんと掴まった。

いつ頃からだろうか、初めて美弥と動物園でデートした頃は、俺の隣を歩くだけで、顔を真っ赤にしていた美弥は、二人で出かけると俺の腕に掴まったり、手を繋いで欲しいと口に出したり、ちゃんと俺に甘えてくれる。

(今日も100点満点。可愛すぎだな) 

「あ、これこれ。俺、これ欲しい」

俺は、赤、白、緑を基調に装飾された、目の前のクリスマスコーナーに並んでいる、大小様々のクリスマスツリーを指差した。

それを見た、美弥の目が、まん丸になってから、ニコリと細められる。
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