続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「どした?」

「ううん、今からクリスマスが、楽しみで仕方なくて……子供みたいだよね」

美弥が、頬を染めて、恥ずかしそうに、俺から視線を逸らした。

「美弥、こっち向いて」

美弥の大きな黒い瞳が、俺の瞳と重なり合う。

「颯?何?何か顔についてる?」

ついてる。俺の好きな大きな黒い瞳に、小さな鼻、俺の名前を控えめに呼ぶ、下唇が少しポテっとした唇。美弥を構成する、全部が愛おしくて、見ていて飽きないなんて、さすがの俺も言葉にするのは、照れ臭い。

見つめすぎて、不思議そうな顔をしている美弥の額に、我慢できなくなった俺は、唇を寄せた。

「わ。ダメだよっ、誰かに見られたら……」

「だからさ、こんなとこに誰が居んだよ、ペンギン!」

「え?ペンギン?!」

俺は、更に美弥が、無意識に、少しだけ尖らせている唇を、舌先でペロリと舐めた。

「颯っ!もうっ……意地悪しないでっ」

美弥が、頬を膨らませて、俺の胸元をトンと突いた。


「……あのー。せっかくの僕の休日に、見せつけないで貰えます?」
< 106 / 262 >

この作品をシェア

pagetop