続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
好きな子は、虐めたいというけど、本当だな。美弥が、どんな顔をするのか見たくて、何度でも虐めたくなる、自分でも呆れるほどに。

「や、だ……」

「何がイヤ?」

こうやって、拗ねた美弥の顔を見て、気持ちを確かめては安心して、更には、ちゃんと俺の事を縛り付けて欲しいと思う俺は、呆れるほどに目の前の女に溺れている。

「っ……何で意地悪言うの?」 

美弥が、俺を見上げて、泣きそうな顔をする。
その返事じゃ、許してやれないな。満足できない。

「美弥は、俺のコト縛りつける気あんの?」

「え?」

美弥を覗き込むように、屈めば、互いの顔の近さに、美弥が、ますます困った顔をしている。 

「ちゃんと言えば、縛り付けられてやるよ」

少しだけ間があってから、美弥が、か細くつぶやいた。

「……他の……女の子、見ないで……」 

「ふっ……了解。他の女なんて、元々見るつもりなかったけどな、もう一生見ない。どうでもいい。そのかわり」

満足のいく言葉を聞いた俺は、ようやく美弥から離れてやる。

家に帰れば、またくっつけばいい。嫌っていうほど、愛し合えばいい。 

「今晩、美弥がちゃんと、俺に首輪付けろよ


「首輪?颯がヒョウだから?」

美弥が、しまったとばかりにすぐに口元を覆う。

「は?誰がヒョウだよ?」

美弥は、俺が、サバンナで草食動物を狙う、あのヒョウに見えてんのか?ま、美弥を見る俺のギラついた目つきを考えたら、あながち間違ってないけどな。
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