続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
あの後、やってきた主治医の説明で、美弥の入院は、2泊3日になるらしい。美弥は、点滴のせいもあるんだろう、俺の手を握ったまま、眠ってしまった。

俺は、美弥を起こさないように掌を離すと、美弥の寝顔を確認してから病室を後にした。



「あ、実花子?……あぁ……悪いけど……」

『問題ないわ。あとは、千歳とやっとくから』 

そう言って、電話の向こうの実花子は、快くスケジュールの調整を、引き受けると、すぐに電話をきった。 

明日から、水曜日を挟むこともあり、俺は、今週いっぱい無理やり有給を取った。

美弥の側に居てやりたい。それに、あんな姿の美弥を見てしまうと、とても仕事にならない。

俺は、続けて、有能な部下の個人携帯に電話をかける。俺からの電話を待ち構えていたのだろう、1コールですぐに電話は通じた。

『美弥大丈夫ですよね?』

千歳は、あらゆる事をすっ飛ばして、まず美弥の容体を俺に訊ねた。

「あぁ……何とかな。見た目は酷いけど、命に別状はない。明日から悪いな」

『実花子から聞いてます。仕事は、颯先輩いなくても、僕が何とかするんで、美弥の側にいてあげてください』

耳に当てているスマホの向こう側のよく出来た後輩であり部下には、本当、助けられてばかりだ。
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