続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
俺は、乾いた口内をコーヒーでを湿らせる。

うまく言えない。

血が繋がってるって何だろう。

ただ、少なくとも俺のせいで、麗夜の人生も、立ち位置も大きく変わった。そのせいで、麗夜がひとりぼっちで、どれほど寂しく、苦しい時間を過ごしたのか、俺は今まで気づかないフリをしてた。

見ないようにしていたのかもしれない。自分自身も、いつもギリギリだったから。

血が繋がっていないが故に、あんな親父に認められたい一心で、いつもニコニコ笑顔を絶やさず良い子を装って、親父に仕事を教えて欲しいと志願して、ロスにまで着いていった。

「そう。でも僕、颯に負けたとも、負けてるとも思った事ないんだよね」

「何それ。俺は、お前に勝ってると思ってる」

あははと声を上げて、麗夜が笑った。

「バカにすんなよ」

「してないよ。ただ、正々堂々、お前の地位と会社を取りに行くのも悪くないって思ってね」

思わず麗夜の顔を見た。麗夜も俺の瞳をしっかりと捕らえる。
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