続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
私はあの後、颯の付き添いの元、三日入院したが、特に後遺症もなく、翌週からは、颯におんぶされながら、人目につかないように早めに出勤して、帰りはタクシーで帰る日々を送った。
仕事の忙しい颯の帰宅に合わせて食事を作る、ささやかで幸せな日常を繰り返すうちに、あっという間に、数週間が過ぎていた。
「あ、やばい、急がなきゃ……」
事務所の時計は、すでに19時を過ぎている。
そして、予定があるのか、珍しく定時で上がった千歳を筆頭に、他の営業マンや営業アシスタントもとっくに帰宅してしまった。今、事務所には、麻美と私の2人きりだ。
「えっと、ここをこうしてと……」
私は、颯の迎えの時間を気にしながらも、安堂不動産の手がけるシステムキッチンの新オプションの企画書を作成していた。
「美弥ちゃん、まだかかる?」
麻美が、パソコンの電源を落とすと、上質なカシミヤの白いコートを羽織って、エルメズのバックを抱えた。今日の麻美は、いつにも増して、綺麗だ。
「麻美ちゃん、すっごく綺麗。彼氏さんと、楽しんできてね」
「ありがと。美弥ちゃんも、キッチンの企画、今回は、営業アシスタントも参加できるから、張り切るのは分かるけど、今日は……」
「うん、イヴだもんね」
私は、颯の顔が過ぎって、少しだけ顔が熱くなった。
仕事の忙しい颯の帰宅に合わせて食事を作る、ささやかで幸せな日常を繰り返すうちに、あっという間に、数週間が過ぎていた。
「あ、やばい、急がなきゃ……」
事務所の時計は、すでに19時を過ぎている。
そして、予定があるのか、珍しく定時で上がった千歳を筆頭に、他の営業マンや営業アシスタントもとっくに帰宅してしまった。今、事務所には、麻美と私の2人きりだ。
「えっと、ここをこうしてと……」
私は、颯の迎えの時間を気にしながらも、安堂不動産の手がけるシステムキッチンの新オプションの企画書を作成していた。
「美弥ちゃん、まだかかる?」
麻美が、パソコンの電源を落とすと、上質なカシミヤの白いコートを羽織って、エルメズのバックを抱えた。今日の麻美は、いつにも増して、綺麗だ。
「麻美ちゃん、すっごく綺麗。彼氏さんと、楽しんできてね」
「ありがと。美弥ちゃんも、キッチンの企画、今回は、営業アシスタントも参加できるから、張り切るのは分かるけど、今日は……」
「うん、イヴだもんね」
私は、颯の顔が過ぎって、少しだけ顔が熱くなった。