続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
ーーーーパチャン。

この間、颯と一緒に買ったミルクバスで顔を浸して、肩まで浸かりながら、私は、今まで感じたことない幸せを噛み締めていた。

クリスマスをこんなに楽しみにしたのは、きっと両親が、生きていた頃以来だろう。

颯と視線が合うだけで幸せで、同じ物を食べるだけで、心はあったかくて、幸せで満たされていく。

「こんなに幸せでいいのかな……」

幸せすぎて、こわくなる。

ブクブクとミルクバスに口元を付けて息を吐き出しながら、ふと、さっきの着信の相手のことが頭を過ぎった。


ーーーー和志(かずし)さんから、電話なんて、いつぶりだろう。


多分、高校を卒業してから一度も会ってないはずだ。

「……また掛かってくるかな……」

和志から私に、連絡が来る理由なんて、いくら考えても検討もつかない。

「何の用だろう……」

何かも分からないのに、何故だか不安だけが心の中に小さく、そして確実に芽生えていく。


ーーーーその時、ガラッと浴室の折戸が開いて、素っ裸の颯が涼しい顔で入ってくる。


「きゃあっ!何で?何で入ってきちゃうの!?」
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