続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
油断していた私は、思わず颯の下半身を凝視していた。そもそも、颯の裸を明るいところで、じっくり見たのは、初めてかも知れない。

「待ちくたびれたから。あ、俺の見たな?」 

颯が、にんまり笑った。

「み、見てないっ」

バシャバシャと浴槽の中を後退りしてから、ようやく背中を向けた私を、颯が浴室に浸かりながら、直ぐに抱えて膝に座らせる。

そして、自分のモノではない、固いモノがお尻に当たる。
身動き一つ取れずに固まってる私を、颯がクスッと笑うと耳たぶをカプッと食べた。

「きゃあっ……やめてよ、颯」

「何で?もっとくっつきたい」

颯がより、密着してきて、お尻の違和感は大きくなる。

「ちょ……颯……当たってる……」

「は?当ててんの」

チラッと振り返れば、颯の顔は、すでに意地悪で、サバンナで草食動物を狙うヒョウのような目つきをしている。

所謂狩りモードだ。勿論、狙われている、草食動物は、私なんだろう。私は慌てて、視線をミルクバスの水面に戻した。

「えと、さっき……会社で……したのに?」

「俺、十日も禁欲してた訳。一回じゃ全然足らねぇ」

(禁欲って……)

ここ最近、仕事が忙しくて、颯も私も疲れて寝てしまう日が続いていたと言った方が、はるかに正しい筈だ。 

颯は、私の胸を、やんわりと触りながら、肩甲骨に一つ痕をつけた。

「挿れていい?」 

「へ?」

思わず素っ頓狂な声が出た。恐る恐る振り返れば、色を纏った颯の視線とかち合って、ドキンとする。
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