続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
★ 「……さっきオフィスで一回挿れたから、多分慣らさなくても入ると思うけど、ダメ?」

颯の甘えたような声と、クリスマスイブというこの日に、ダメだと強く言えない私がいる。

ただ、またこの間みたいに、のぼせて気を失わないかだけが心配だ。お風呂から上がったら、颯にプレゼントを渡したいから。

「えと……ダ、ダメじゃないけど……お風呂上がったら、颯に渡したいモノがあるから……その、意識を失わないようにしてもらえたら……」

今思えば、ちゃんとベッドまで『待て』してもらうべき案件だった。私のだした許可を、颯はニンマリして聞き終えると、そのまま私の腰を掴み上げて、ゆっくりと自身のそそり立つ、それに向かって私を水中に下ろす。

グッと狭いところを掻き分けるように入ってきたのに、痛みもなく、一番深いところに颯が当たって、私は何度も身を捩る。

颯は、私を水中でそのまま、ゆらゆらと揺らしていく。

「やば。すぐイきそ」 

静かだった水面は、あっという間に細かく波打って、私は、繋いでいる颯の掌を快感を紛らわせるように、キツく握りしめる。

「アッ……ンンッ……」

「搾り取られそ……」

少しだけ振り返れば、颯の乱れた呼吸と、切なそうな顔に、身体が、ギュッと強張って、何も考えられなくなる。

「はや、て……」 

「ごめ……あんま……持たなっ」

呼吸も浅くなってきて、お腹の奥から、大きな塊が、迫り上がってくるのが分かる。

「ンンッ……だめ、意識……飛ばしちゃ……」

ミルクバスの水面は、泡立つほどに激しく波打つように揺れて、颯に体を揺すられる度に、どんどん思考は低下して、意識も混濁していく。

(『待て』してもらえば良かった……)

これこそ、あとの祭りだ。

颯と手の指を絡ませて、もう間もなくやってくる、快楽が弾ける瞬間を、私は浅い呼吸を繰り返しながら、天井を見上げた。

「……っ……美弥……好きだよ」

「はぁっ……颯……アッ……」

「一緒にイこっか」

颯のその言葉が、耳元から聞こえた瞬間、体が勝手に弓形になって、ミルクバスの水面が音を立てて大きく揺れた。
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