続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「甘いね」

「おい、どこで、そんな技覚えてきた?」

「内緒」

「ったく、俺以外にすんなよ」 

少し拗ねた顔をしながら、自分のモノだと言わんばかりに、颯は、私の頬に唇を落とす。

「颯にしかしない」

「絶対すんな。俺しか見んな。俺としか喋んな」

私は嬉しくて、クスッと笑った。

「笑うなよ……どうせガキみたいだと思ってんだろ」

もう、どうしたらいいんだろう。

ささいな事で小さなヤキモチを妬いてくれる、目の前の、王子様が、たまらなく愛おしくて、仕方ない。まさか、恋愛経験ゼロの私が、こんなに人を好きになるなんて、考えたこともなければ、現実に起こるなんて、想像すらした事なかった。

そして、今、クリスマスイブというこの日に、王子様のような颯と、こんな甘いひとときを過ごしているなんて。

去年、ベソをかきながら、一人でクリスマスケーキをつついていた私に、教えてあげたい。


「猫っ毛、乾いたぞ」

颯は、ドライヤーを片づけると、私が掬っていた、ショートケーキをフォークごと、ぱくんと食べた。

「あ!最後の一口だったのに」

「知ってる」

颯の大きな掌で、後頭部を固定されると、颯の唇が、私の唇を塞ぐ。

そして、舌先を絡めながら、颯の舌先が、生クリームごと口の中に入ってきて、私の口内をぐちゃぐちゃにかき混ぜながら、何度も深く、いやらしく音を立てながら、キスを繰り返す。
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