続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「いたた……」

朝、出勤してきて、自分のデスクチェアに座れば、あちこちが痛んで、普段使わない場所の筋肉痛が酷い。

そして脳裏には、昨日の颯との、あれこれがすぐに浮かんできて、慌てて、首を振って掻き消す。

朝から何度これを繰り返してるだろう。

「美弥ちゃん、おはよ」

「あ、麻美ちゃん、おはよう」

腰を摩りながら、首に絆創膏だらけの私を眺めて、麻美がクスクスと笑った。

そして、鞄をデスクの上に置いて、私の隣に来てしゃがむと、にっこり微笑んだ。  

「颯さんと上手くいって良かったね」 

「えっ……あ、の、有難う。その、颯にメールしてくれたみたいで」

私は、今日も得意先を回ってから、出勤してくる千歳の空席を眺めながら、麻美にお礼を言った。

「さすがに、ソレ目立つね。でも、颯さんが、自分のモノだって、そんなにつけるの美弥ちゃんが初めてだよ」

「……ダニ、とかに見えない?」

そんなの無理だと分かって居ながら、恐る恐る、麻美に訊ねてみる。

麻美が、パソコンの電源を入れながら、私の首元に向かって指をさしていく。
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