続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「えっと……3個……5個、6個か。うーん、時期的に虫さされもキツいし、どう見ても……キスマークだね」

キスマークという言葉に、真っ赤になった私を麻美が、さらに追い討ちをかけるように揶揄う。

「颯さん、激しそうだもんね」

「えっ!そう、なの、かな……」

颯が、初めての私には、いくら考えても、その判断はつかない。

「あ、来たよ」

麻美が、人差し指を唇に添えた。

事務所扉を見れば、昨日のベッドでの事など微塵も感じさせることもなく、上質な濃紺のスーツに、縦ストライプの銀の刺繍が一本入ったネクタイを締めた颯が、颯爽と事務所に入ってくる。

その後ろについて事務所に入ってきた人物に、他の営業アシスタントから、小さく黄色い声が漏れた。
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