続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
いつだったか、子供の頃にクリスマスにねだった、世界で100体しか販売されなかった特別限定仕様のプラモデルを嬉しそうに抱えながら、ピースサインを向けている俺が、写っていた。

同封されていた、手紙を開けば、母の端正な文字が並んでいる。俺が、視線を流していると、ガチャリとドアノブを回す音が聞こえ、不快感を(あらわ)にした、康二がら部屋に入ってきた。

「人のモノを勝手に覗き見るとは、悪趣味だな」

「俺の母さんのだろ?」

康二は、すぐに俺の手元の写真と手紙を取り上げると封筒に仕舞い、デスクの一番上の引き出しに入れた。

「いつから?」

ーーーー知らなかった。

康二が、俺の事を、小さな頃から知っていたなんて。

「何がだ?」

「いつから、俺の事知ってて、陰で援助してた?」

康二は、デスクの椅子に座り、長い足を組み直すと、小さく溜息を吐き出した。
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