続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「何よ、言えば?そんな顔されてる方が、困るんだけど」

「あ、えと、千歳くん……本気なんだなって。昔から、結婚願望強くて、子供も好きだから、その、そういう事するって事は、実花子さんと、早く結婚したいんじゃないかなって……」

あの完璧主義の千歳が、避妊しないなんて、それしか考えられない。

そして、それだけ実花子の事が、本気で既成事実を作ってでも、実花子を手に入れたいということだろう。

「そうなの、かな……?大体、千歳って分かりにくいし、意地悪だから……」

実花子が、戸惑いながら、遠慮がちに私に訊ねる。何だか、その姿が可愛らしくて思わず、頬が綻んだ。

「千歳くん、好きな子には特別意地悪するイメージです……だから、その実花子さんが、凄く好きなんだろうなって」

実花子の顔が、ますます真っ赤になって、それを隠すように実花子が、両手を頬に当てた。

「ばかっ。聞いた私が、ばかだったわ、恥ずかしいでしょ。さ、もう、アンタの顔色も良くなったし、さっさと寝なさいよ。私も寝るからっ」
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