続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「美弥、どういう事?」

眉を顰める千歳に、私は辛うじて、小さく首を振った。

どういう事がさっぱり分からない。ただ、それは颯も同じだということだけ分かった。

不敵に笑う麗夜を睨みながら、颯の拳は、握り締められ、このままでは、皆の前で麗夜を殴り飛ばしそうな勢いだ。

「まずいな、マジの目つきだ」

千歳が、素早く立ち上がると、やや不自然ながらも颯と麗夜を促しながら、三人一緒に退出していく。

静かに閉められた扉を眺めながら、私の心の中は、一気に訳の分からない不安が押し寄せる。

「……美弥ちゃん、大丈夫?」

「麻美ちゃん……私、何がなんだか……」

「だよね、あとで、お昼休憩に、私が知ってる範囲の麗夜さんの事、話すね」

麻美の言葉に、頷きながらも、心は、横殴りの強い風に吹かれたようにグラグラ根本から揺れ動いていく。

颯と一緒に居れなくなる。

何故だか、そう思った。
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