続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
この融資の契約書と、婚約破棄及び誓約書を見て、美弥はどれほど傷ついただろうか。
辛かっただろうか。
きっと、俺に言えずに、どこかで一人きりで泣いていた。
「……ふざけんな」
腹の奥から、沸々と湧き上がる怒りで、どうにかなりそうだ。
「アンタ、美弥の父親代わりでも何でもねぇな!自分の事だけ考えて、美弥の事、金と引き換えに勝手に売るような真似しやがって!」
「……私にも家族と従業員が居るんですっ……だから」
「ふざけんな!美弥も家族だろうがっ!仮に一年半しか一緒に居なかったとしても、アンタが戸籍上、美弥の養父を名乗るなら、美弥も家族だろうが!違うのかよっ!」
和志の瞳が、大きく見開かれる。
「……申し訳……ございません」
俺は、和志の胸ぐらを掴み上げた。
「美弥は何処にいる?都内は、探したけど痕跡がなかった。アンタなら、美弥の行きそうな場所、一つや二つあるんじゃねぇのかよっ!」
掴み上げられたまま、和志が、苦しげに口を薄く開く。
「……思いあたるの、は……以前あの子が両親と住んでいた家があった海辺の町か、もしくは……あの子の祖母の住んでいた……町かもしれません……」
両親と住んでいた家の近くの海辺で、俺達は出会った。俺が探すことも考えて、美弥が、あの海辺の町に行くとは考えづらい。
ただ、土地勘のない場所を妊娠中の身で、あてもなく彷徨うとも考えづらい。
「二度と美弥に近づくなっ!」
俺は、和志から、祖母の住んでいた町を聞き出すと、書類をふんだくって車に乗り込んだ。
辛かっただろうか。
きっと、俺に言えずに、どこかで一人きりで泣いていた。
「……ふざけんな」
腹の奥から、沸々と湧き上がる怒りで、どうにかなりそうだ。
「アンタ、美弥の父親代わりでも何でもねぇな!自分の事だけ考えて、美弥の事、金と引き換えに勝手に売るような真似しやがって!」
「……私にも家族と従業員が居るんですっ……だから」
「ふざけんな!美弥も家族だろうがっ!仮に一年半しか一緒に居なかったとしても、アンタが戸籍上、美弥の養父を名乗るなら、美弥も家族だろうが!違うのかよっ!」
和志の瞳が、大きく見開かれる。
「……申し訳……ございません」
俺は、和志の胸ぐらを掴み上げた。
「美弥は何処にいる?都内は、探したけど痕跡がなかった。アンタなら、美弥の行きそうな場所、一つや二つあるんじゃねぇのかよっ!」
掴み上げられたまま、和志が、苦しげに口を薄く開く。
「……思いあたるの、は……以前あの子が両親と住んでいた家があった海辺の町か、もしくは……あの子の祖母の住んでいた……町かもしれません……」
両親と住んでいた家の近くの海辺で、俺達は出会った。俺が探すことも考えて、美弥が、あの海辺の町に行くとは考えづらい。
ただ、土地勘のない場所を妊娠中の身で、あてもなく彷徨うとも考えづらい。
「二度と美弥に近づくなっ!」
俺は、和志から、祖母の住んでいた町を聞き出すと、書類をふんだくって車に乗り込んだ。