続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「はぁ……」

麗夜が、部屋から出て行った後、先に溜息を吐き出したのは千歳だった。

「あんな、俺のが、溜息吐きたいからな!」

「あの、お言葉ですけど……僕、一昨日、颯先輩に殴られて、美弥にフラれて、僕のが明らかに、溜息吐きたいと思うんですけど?」

俺が、ソファーにドカリと座ると、千歳も口元の絆創膏を摩りながら、同時に腰を下ろした。

「……失恋引き摺りながら、出勤すれば、美弥の首元にはキスマークだらけで、挙句、颯先輩なら、いざ知らず、訳の分からないハーフ野郎が、美弥にちょっかい出すとか、マジで苛つくんすけど」

「あのな、ご覧の通り、麗夜には、俺のキスマークは、何の効果もねぇんだよっ」

「でも……美弥抱いたんですよね、あ、答えなくて大丈夫なんで」

千歳は、宙を見ながら、また一つ、大きな溜息を吐き出した。
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