続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「……美弥は、誰にも絶対渡さない、指一本触れさせてたまるか」

「ですよねー、あれ僕へのアピールでしょ。美弥は、俺のモノだって」

「……俺のモノだろ?」

視線だけ、合わせれば、千歳が、呆れた顔をしている。

「はいはい、言われなくても、もう手出ししませんよ。颯先輩なんて、どうでもいいんですけど、僕、これ以上、美弥に、嫌われたくないんで」

「そうかよ」

美弥に首輪をつけたのは、俺の美弥への独占欲からだが、千歳への牽制の意味も込めて、俺はあそこまで目立つように付けた。

それなのに、この状況では、キスマークの意味なんて皆無だ。

麗夜は、俺の持ってるモノを奪うと言っていた。俺は、掌に力を込める。

「なぁ、アイツどう出てくると思う?」

「ま、まだ分かんないですけど、美弥の件は、颯先輩煽って、何なら、副社長辞めて駆け落ちでもしてくれたら、万々歳ってとこでしょうけど、どちらかといえば、颯先輩に仕事に集中させない為じゃないですか?」

今までも、仕事が遅い時は、美弥と別で帰る事も度々あった。ただ、麗夜からあんな風に言われては、美弥を一人で帰らせるのも心配だ。
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