続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「や……あの」

麗夜との距離に戸惑う私を見ながら、麗夜が、鼻で笑った。

「ふっ……見た目からして、そうだけど、男慣れしてないんだね。隣に座っただけで、そんな顔するんだ。もしかして、颯が初めてだったりして?」

私は、一瞬だけ、麗夜の紺色の瞳を見てすぐに、ソファの端ギリギリまで身体を寄せた。

「あははっ、そうなんだ。処女だったから、物珍しくて、颯が熱あげてんだ」

「……あの、お仕事の話が終わったなら、失礼致しま」

私の言葉を遮るように麗夜の掌が、私の両手首をグッと掴み上げる。

「平民のクセに生意気だね。君みたいな平民に興味なんて一つもないけどさ、颯を困らせたいんだよねっ」

「きゃっ……や……」

麗夜は、私の手首を掴み上げたまま、私の口元に唇を寄せる。

「嫌っ!」

手首を拘束されて、身動きの取れない私は、思いきり顔を逸らした。

颯以外に、キスもされたくもなければ、本当は、指先一本だって触れられたくもない。

「大人しくしなよ、どうせ誰も助けに来ないんだから」

瑞々しい香水の香りと首元を撫でる様に触れる唇の感触に酔いそうになる。

「離して、やめてくださいっ……」

麗夜は、私に覆い被さる様にして、制服のシャツをあっという間に2つ外す。

「……ははっ、すっごい痕。これ全部颯が付けたの?さすがに僕も引くレベル」

そういいながらも、麗夜の唇は、私の首筋を通り過ぎて、鎖骨に触れる。

「嫌っ……やめてっ……颯っ」

「うるさいな」

「痛いっ」

颯の名前を口に出した瞬間、鎖骨下に噛み付く様に吸いつかれる。手首を振り解こうと力を入れるがびくともしない、男の人の力に身体中が怖くて震えてくる。

「や……助けて……颯」
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