続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
多分、いや多分じゃなくても千歳の言う通り、颯が怒るのは目に見えている。

もし、この事を知って颯が怒ったら、暴れそうになったら、なんて言ったらいいんだろう。

「美弥?」

「えと、頑張って……颯のこと、暴れたりしないように、ちゃんと宥めてみる……」

ぶはっと、千歳が噴き出した。

「え?何?おかしな事言った?」

「いや、あの颯先輩の事、宥めるとか、美弥、猛獣使いじゃん」

千歳が、また笑い出す。

颯の姿に、ヒョウの耳と尻尾を付けた妄想をして、私もつられて笑った。

「颯先輩には、僕が猛獣だって言った事、内緒にしてよね」

千歳が人差し指を口元に当てたのを見ながら、私は、笑って頷いた。

「よし、ちゃんと美弥の涙も止まったし、笑ったな。じゃあ、そろそろ仕事戻ろっか」

「うんっ」

千歳が、にこりと目を細めるのを眺めながら、私は、勢いよく立ち上がった。
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