続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「お前もいい加減、安堂不動産の時期社長の自覚を持ちなさい……悪いが美弥さん、颯の婚約者とは認められない。愛人であれば、可愛らしいお嬢さんで、大歓迎だよ」
「誰が愛人だよっ!今の撤回しろよっ!!」
颯が立ち上がり、拳をテーブルに叩きつけた。
「颯っ……いいの」
「よくねぇよ!」
私は、両の掌を合わせて、ぎゅっと力を込めると、顔をしっかり上げて、康二の瞳をじっと見つめた。
「あの……私が、颯さんに相応しい家柄でもなければ、何も持っていないのは分かっています……それでも、颯さんが望んでくれるのならば、私も颯さんの家族に……なりたいって思っています」
きちんと伝わるかわからない。それでも、言葉にせずにはいられない。颯が、こんな私と家族になりたいと言ってくれた事が堪らなく嬉しかった。その想いに私も応えたい。颯と家族になりたい。
「……何も持ってない……私ですが、颯さんへの想いに嘘偽りはありません……まだ、仕事も慣れませんが、公私共に颯さんを支えていけるように、颯さんに見合うように精一杯努力します……」
「努力ね……」
小首を傾げながら、康二が白い煙を吐き出す。
颯の拳が、また強く握り締められるのが分かった。颯が口を開くより先に、私は、こみあげてきそうな涙をこれでもかと飲み込んで、言葉を続けた。
「……颯さんが居たら……私……もう他に何も要らないんです」
ーーーー泣いちゃいけない。それでもジワジワと涙の膜が張っていくのが分かる。
康二は短くなった煙草の火を消すと、黙って私を見ていたが、ふっと笑い、席を立った。
「誰が愛人だよっ!今の撤回しろよっ!!」
颯が立ち上がり、拳をテーブルに叩きつけた。
「颯っ……いいの」
「よくねぇよ!」
私は、両の掌を合わせて、ぎゅっと力を込めると、顔をしっかり上げて、康二の瞳をじっと見つめた。
「あの……私が、颯さんに相応しい家柄でもなければ、何も持っていないのは分かっています……それでも、颯さんが望んでくれるのならば、私も颯さんの家族に……なりたいって思っています」
きちんと伝わるかわからない。それでも、言葉にせずにはいられない。颯が、こんな私と家族になりたいと言ってくれた事が堪らなく嬉しかった。その想いに私も応えたい。颯と家族になりたい。
「……何も持ってない……私ですが、颯さんへの想いに嘘偽りはありません……まだ、仕事も慣れませんが、公私共に颯さんを支えていけるように、颯さんに見合うように精一杯努力します……」
「努力ね……」
小首を傾げながら、康二が白い煙を吐き出す。
颯の拳が、また強く握り締められるのが分かった。颯が口を開くより先に、私は、こみあげてきそうな涙をこれでもかと飲み込んで、言葉を続けた。
「……颯さんが居たら……私……もう他に何も要らないんです」
ーーーー泣いちゃいけない。それでもジワジワと涙の膜が張っていくのが分かる。
康二は短くなった煙草の火を消すと、黙って私を見ていたが、ふっと笑い、席を立った。