続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「どれどれ?あ、颯の顔ちょっとコワイけど、やっぱイケメンだー、これでいいや」

「ふざけんなよ、英玲奈!それ何に使うんだよっ」

英玲奈は、先端に星型を象った天然石のフックピアスを揺らしながら、ふっくらとした唇を引き上げた。

「なーいしょ」

英玲奈が、細かく指先を動かしていると、デスクの脇の俺のスマホが震える。

「みて、もう、いいね、が200個ついちゃった」

英玲奈が、俺に向けたスマホには、俺と英玲奈がまるで寄り添っているかのように見える写真が、Twittorに載せられていた。

「颯にも送ったから」

スマホを確認すれば、ラインに英玲奈からのツーショットの写真が送られてきていた。

「何で、俺の知ってんだよ!」

「えーっ、さっき麗夜と颯が、睨み合ってた時に、颯のスマホいじっちゃった。ロックは、颯のお誕生日って麗夜から聞いてたしー」

(どこまで調べてんだよ、胸糞悪い)

そもそも、麗夜のせいで、苛ついていた俺は、スマホを英玲奈に盗られていたのに気づかなかった。始めから、2人ですり合わせしていたのだろう。俺は、英玲奈を睨みつけると語尾を強めた。

「それ今すぐ消せよ!勘違いされんだろうが!」

「誰に?さっきの婚約者に?嫌よ、消さない。わぁ。見て、お似合いだってー」

英玲奈のインスタのコメント欄には、あっという間に数百のコメントが寄せられている。

俺は、ニコニコとスマホ片手に上機嫌の英玲奈の片方の手首を掴み上げた。

そして、そのまま、窓際に押しやる。
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