続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「麗夜から、何言われてんのか知らねぇけど、対談終わったら、二度と俺に関わんなよ!」 

ニコニコと笑っていた英玲奈から笑顔が、スッと消える。

「……随分な言いようね。もっと優しくしてよ。ママに言えば、安堂不動産への融資減額も出来ちゃうんだから」 

「そんな事して、会社傾くことは、親父も麗夜も望んでないんじゃねぇの?」

英玲奈は、人差し指で俺のネクタイの結び目から下へ向かってなぞるように撫でていく。

そして、そのまま俺の腰に手を回すと、俺のワイシャツの肩に強く唇を押し付けた。

「おいっ!」

俺は、慌てて、突き飛ばすようにして英玲奈から体を離したが、見ればワイシャツ肩には、くっきりと口紅の跡が残っている。 

「問題ないわ。ワイシャツの口紅だって一時的に付いても、数日のうちに洗えば問題ない」

英玲奈が、人差し指を天井にむけて数字の一を作って見せた?

「は?何?」

怪訝な顔をしている俺を、面白そうに眺めながら、英玲奈は、少し色の落ちた唇をキュッと引き上げた。
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