続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
「よりによって……麗夜が帰ってくんのかよ」
俺は、大きな溜息を吐き出した。やっと美弥と結ばれたのに、次から次へと厄介事しか湧いてこない。
「颯、麗夜さんって?」
美弥が、大きな瞳を更に大きくして、俺を見上げている。
「あぁ、俺が愛人の息子ってのは知ってるよな?麗夜は、俺より一つ年上で、親父の正妻の連れ子だから。ちなみに正妻は10年前、病気で亡くなってる」
俺と康二は、血縁関係のある実の親子だが、康二の正妻の連れ子である、麗夜と康二には、勿論、血縁関係はない。そのため、俺と麗夜も血縁関係はないが、戸籍上は兄弟になる。
「元々、安堂不動産は、親父の方の血筋で同族経営してんだ。親父は、一人息子でさ、当時、安堂不動産の下請けの建設会社が、違法な建築方法で、マンション建ててさ、うちの会社がヤバい時期あったらしくて。で、親父は、当時交際してた俺の母さんを捨てて、資金繰りのために、銀行の頭取の娘と結婚した。でもその時、母さんは、妊娠してたから……親父に黙って俺を産んだんだ」
母さんは、死ぬまで、あんな親父の事が好きだった。母さんは、ホステスだったが、親父に、捨てられてからも、誰とも交際することなく、俺を女手一つで育ててくれた。
『あの人は、背負うものが多すぎて、辛い立場なの』
いつも、そう言って寂しそうに笑う、母さんを子供ながらに、不憫に思っていた。
(あんな奴の息子とか、吐き気がする)
それでも、死ぬ間際まで、母さんは一度も親父の悪口は言わなかった。
俺は、大きな溜息を吐き出した。やっと美弥と結ばれたのに、次から次へと厄介事しか湧いてこない。
「颯、麗夜さんって?」
美弥が、大きな瞳を更に大きくして、俺を見上げている。
「あぁ、俺が愛人の息子ってのは知ってるよな?麗夜は、俺より一つ年上で、親父の正妻の連れ子だから。ちなみに正妻は10年前、病気で亡くなってる」
俺と康二は、血縁関係のある実の親子だが、康二の正妻の連れ子である、麗夜と康二には、勿論、血縁関係はない。そのため、俺と麗夜も血縁関係はないが、戸籍上は兄弟になる。
「元々、安堂不動産は、親父の方の血筋で同族経営してんだ。親父は、一人息子でさ、当時、安堂不動産の下請けの建設会社が、違法な建築方法で、マンション建ててさ、うちの会社がヤバい時期あったらしくて。で、親父は、当時交際してた俺の母さんを捨てて、資金繰りのために、銀行の頭取の娘と結婚した。でもその時、母さんは、妊娠してたから……親父に黙って俺を産んだんだ」
母さんは、死ぬまで、あんな親父の事が好きだった。母さんは、ホステスだったが、親父に、捨てられてからも、誰とも交際することなく、俺を女手一つで育ててくれた。
『あの人は、背負うものが多すぎて、辛い立場なの』
いつも、そう言って寂しそうに笑う、母さんを子供ながらに、不憫に思っていた。
(あんな奴の息子とか、吐き気がする)
それでも、死ぬ間際まで、母さんは一度も親父の悪口は言わなかった。