【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
わたくしは仕方なく招待客に送る招待状の準備をして、会場や何の料理をお出しするのか…それに衣装はどうするのかと、とても忙しい毎日を過ごしておりました。
そして結婚式があと二ヶ月と迫った時でした。
どうしても本日中に確認しなければいけない資料を持って、わたくしはマベール侯爵邸を訪れたというわけです。
慌てるマベール侯爵邸の侍女や執事は、レンティル様は居ないと言って、わたくしを追い返そうとしています。
わたくしは直感的に何かあると思いました。
女の勘というやつでしょう。
わたくしはニッコリと微笑みながらレンティル様の部屋へと向かいました。
ーーそこには
見知らぬ令嬢とベッドの上で抱き合いながらキスをするレンティル様の姿。
衣服は淫らにはだけて、肌が露わになっています。
わたくしがその姿をぼーっとしながら見ていると、わたくしに気づいたレンティル様の顔がみるみる青褪めていきます。
「リ、リディア!?何故ここに……!!」
「ごきげんよう、レンティル様」
申し遅れました。
わたくしはリディア・ペルーシャでございます。