【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
ここでシャーロット様に殴られるのも、話が早くていいですが、それではレンティル様への罰にはなりません。

わたくしは此処に留まり最後まで話そうと決めました。


「……貴女がッ、レンティルの事を離してくれないと、私が結婚出来ないじゃない!!」

「シャーロット、頼む…!落ち着いてくれっ」

「落ち着いていられないわッ!私はもう二十二よッ!?」

「分かっている、分かっているから……!」

「分かってないッ!どれだけ私は貴方との結婚を待ったと思っているの!?もう限界なのよッ」


二十二歳になるシャーロット様。
貴族の令嬢としては、ギリギリのところでしょうか。
シャーロット様はとても焦っているようにも見えます。

それにしても、話を聞く限りではレンティル様はシャーロット様と結婚の約束をしていたようです。

けれどわたくしと婚約した際も、シャーロット様の話は出て来ておりません。
愛人を作る話も聞いておりません。

レンティル様がもしそのような事を言いましたら、婚約には至っていませんし、シャーロット様の存在がバレれば間違いなくお父様は、レンティル様と結婚させることはないでしょう。
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