【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
「!!!」

「ねぇ……カサンドラ、僕と結婚してくれないかな?」

「え………?」


カサンドラは目を見開いた。
始めは冗談を言っているのかと思っていたが、ブライアンは真剣にカサンドラを見つめている。


「……冗談を」

「冗談じゃないよ」

「………」

「こんなタイミングでの告白になってしまうなんてね……情けない僕を許しておくれ」

「嘘……?」

「嘘じゃないよ。僕は本気だから」


突然、ブライアンはカサンドラに結婚を申し込んだのだ。
カサンドラは、あまりにも驚いてしまい涙が引っ込んでしまった。

ブライアンは照れているのか、ほんのりと頬を赤くしている。


詳しく話を聞けば、ブライアンが隣国から帰った後にカサンドラに意を決して結婚を申し込もうとした矢先………エイヴリーとカサンドラは婚約していて、ブライアンは暫く立ち直れずに、かなり落ち込んでいたらしい。


「………そんな」

「ずっと……君の事が好きだったんだ」

「ずっと?」

「君が城に初めて来たあの時から、ずっと……」
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