【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
自分から婚約破棄をした事を忘れてしまったのだろうか。
再び婚約関係に戻ると簡単に言ってはいるが、カサンドラが「はい、分かりました」と言うと、本気で思っているのだろうか?


「貴方とヨリを戻すなんて、絶対に嫌」

「!?」


名前を呼ぶことすらしたくなかった。
"貴方"と言ったのはわざとだ。


「わたくしと貴方は、もう無関係です」

「なん、だと……?」

「婚約破棄をしました。言ったのは貴方からです……!だからもう、わたくしには関わらないで」


意味がわからないといった様子のエイヴリーに、カサンドラは冷たく言い放つ。
そしてカサンドラの"無関係"の言葉にムッとしたエイヴリーは顔を険しくさせた。


「あんなに俺を愛していると言っていたではないか…!」
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