【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
確かにカサンドラはエイヴリーを愛していると言った事がある。
しかし、それはカサンドラとエイヴリーが婚約していた頃の話だ。

それなのに、まだカサンドラがエイヴリーを愛していると本気で思っているのだろうか。

(最悪な気分だわ……!)

カサンドラにとってエイヴリーはもう赤の他人なのだ。


「もう過去の事です。それに貴方は、わたくしを裏切り、ヘイリー様と婚約したではありませんかっ!」

「……っ」

「お引き取り下さい……貴方の顔なんて二度と見たくない」


そう……エイヴリーはヘイリーの婚約者だ。
この場でカサンドラに迫る意味が分からなかった。


「だから、以前はすまなかったと言っているんだ!勘違いしていたんだ。俺の運命の相手はお前しか居ないって言ったじゃないか!!俺も反省しているんだ……分かるだろう!?」

「分かりません、帰って下さい」

「そんなに拗ねるなよ、カサンドラ」
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