【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
ハワード国王は怒りが収まらないのか荒く息を吐きながら目を見開いている。
「少なくともすぐに立ち上がり、ペラペラと口を動かせる訳がないだろう!!」
「あ‥‥」
レイチェルは意味がわからないと言った様子で首を傾げている。
ホールデンは呆然しながらレイチェルを見つめた。
(ま、まさかレイチェルが‥‥嘘を?)
「お前は今まで何を見ていたのだ」
「え‥?」
「ノエリアはお前を良く支えてくれていた‥!お前の足りない部分を補うと必死に努力していた。なのにホールデン、お前はノエリアを軽く扱い、ましてや下らぬ嘘に騙され牢に‥ッ!」
「ッ‥!何故‥?」
(隣国へ行っていた筈の父上が、どうして俺がノエリアを牢に入れた事を知っているんだ‥!?誰かが俺を裏切ったのか‥?)
ホールデンは困惑していた。
ホールデンの知らない所で何もかもが動いている。
国王は椅子にゆっくりと腰掛けて額を押さえた。
王妃が国王の肩に手を置いて、目蓋を閉じた。
そして静かにホールデンとレイチェルを見据えた。
ホールデンは無意識に笑みを浮かべた。
いつもホールデンの味方をしてくれる母が、自分を庇ってくれると思ったからだ。
「‥‥ホールデン」
「は、母上‥!」
「貴方には失望致しました」
「え‥?」
「少なくともすぐに立ち上がり、ペラペラと口を動かせる訳がないだろう!!」
「あ‥‥」
レイチェルは意味がわからないと言った様子で首を傾げている。
ホールデンは呆然しながらレイチェルを見つめた。
(ま、まさかレイチェルが‥‥嘘を?)
「お前は今まで何を見ていたのだ」
「え‥?」
「ノエリアはお前を良く支えてくれていた‥!お前の足りない部分を補うと必死に努力していた。なのにホールデン、お前はノエリアを軽く扱い、ましてや下らぬ嘘に騙され牢に‥ッ!」
「ッ‥!何故‥?」
(隣国へ行っていた筈の父上が、どうして俺がノエリアを牢に入れた事を知っているんだ‥!?誰かが俺を裏切ったのか‥?)
ホールデンは困惑していた。
ホールデンの知らない所で何もかもが動いている。
国王は椅子にゆっくりと腰掛けて額を押さえた。
王妃が国王の肩に手を置いて、目蓋を閉じた。
そして静かにホールデンとレイチェルを見据えた。
ホールデンは無意識に笑みを浮かべた。
いつもホールデンの味方をしてくれる母が、自分を庇ってくれると思ったからだ。
「‥‥ホールデン」
「は、母上‥!」
「貴方には失望致しました」
「え‥?」