【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
両親はホールデンに激しい怒りを向けて責め立てる。
何故、両親はホールデンではなくノエリアの味方をするのか理解できなかった。


「そうか、吐いたか。レイチェル、それにその母であるドロシーを牢に入れておけ」

「!!」

「ちょっ‥触らないでよ!私は何も知らないもん」

「‥!?」

「‥‥離してッ!!私は騙されたの!!ホール様が、ノエリアがいなくなればいいっていったから‥!」

「レイ、チェル‥?」

「私、何もしてませんから!!」


レイチェルにいとも簡単に裏切られたホールデンは唖然としていた。
状況が把握できないのか口端がヒクヒクと動いている。


「全部、ホール様の所為なんです‥っ!!」


レイチェルの余裕のある態度を崩さなかったのは、全ての悪事をホールデンに擦り付ける事で自分達は逃れられるからとドロシーに言われていたからだった。

レイチェルは涙を浮かべながら必死に訴える。


「ひっく、私ぃ‥騙されたんです」

「呆れた女に弄ばれたものだな、ホールデン」

「‥‥ぁ」

「そこにいる女、レイチェルとドロシー・ラランドが用意した暗殺者から裏は取れている‥‥証拠もな」

「‥‥」

「ドロシーはサイレン子爵と前ラランド公爵夫人の殺害容疑もかかっている」

「お母様が、そんな事する訳ないでしょう!?」

「‥‥言い訳は牢の中で聞こう」

「離せっ!!そんなの違うわッ!私達じゃないって言ってるでしょう!?」
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