【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
勿論、誰かを虐げたりすればクラリッサ公爵家の失態として付け入られる隙を作ってしまいます。
故に、わたくしは周囲にどう見られているのか常に気を遣って生きておりました。

拙い説明を聞いていると、まるでコーディ殿下を取られたくないわたくしがアンバー様を排除しようとしたという構図に持っていきたい誰かの意思を感じるのですが…………気のせいでしょうか?

わたくしは笑みを浮かべながらアンバー様を見ます。
一瞬だけ肩を揺らした後に、眉を寄せてアンバー様はコーディ殿下の背中に隠れてしまいました。


「ほら!今も睨みつけているではないか……!!」

「怖いです。コーディ殿下……」

「大丈夫だ。アンバー」

「わたくしは睨んでおりませんが……」


更に気をよくしたのか、アンバー様の笑みは深まっているようです。
しかし、わたくしには二人に聞かなければならない事があります。
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