【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
文字通り影から闇を暴いて罰を与える。

存在を聞くだけで貴族達は震え上がるそうです。
何故ならば、知らない間に……全て暴かれてしまうからです。

そして……もし嘘や不正がバレた時は容赦なく裁かれます。

勿論、王太子の婚約者であるわたくしにも関わりはございます。
皆様とは顔見知りですので、快く引き受けて下さるでしょう。


「王妃殿下に頼んで影を借りて来ますね」

「ちょっと……!それは……話がっ」

「ーーそれがいいかもしれないな!!」

「!!」

「真実が明らかになれば堂々とアンバーを婚約者として迎え入れられるからな!」

「…………ッ」

「あらまぁ……うふふっ」


まさかの援護に笑いが止まりません。
純粋なコーディ殿下はアンバー様の"嘘"を"真実"として受け取って、此方の"真実"を"嘘"だと思い込んでいるようです。
アンバー様は影の名前を聞いてガタガタと震えています。

どうやら報告されて困るのはわたくしではなく、アンバー様のようです。
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