【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
このような展開になるのは流石に予想外なのでしょうか?
けれど、わたくしに嘘の証言を用いて喧嘩を売った時点で、もう勝ちは決まったようなものなのです。

ですが残念ながらコーディ殿下の頭の中はアンバー様と結ばれる事が優先のようです。
わたくしが影を呼ぶ為に手を叩こうとした時でした。


「まッ、ま、待って下さい……っ!!」

「??」

「わ、わたしの勘違いだったかもしれないわ……!そうね、きっとそうよ!!」

「何を言っているんだ、アンバー!これはチャンスなんだぞ!?」

「殿下は少し黙っていて下さいっ!」

「!?」

「影を呼ぶまでもありません!!大丈夫でしたっ!」

「おい……!ここで逆転しなければ」

「いいのですッ!!」


どうやらアンバー様は、コーディ殿下より、ずっと危険を察知する能力に長けていたようで、あっさりと身を引いていきました。

戦う準備はバッチリでしたが致し方ありません。
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