【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
どうやらバレット様は一人で暴走をしているようです。


「ヴァレンヌが嫁いで来てくれるのを楽しみにしていたのに……!受け入れ難いわ…」

「すまない、ヴァレンヌ…」

「わたくしのことはお気になさらないで下さい」

「ヴァレンヌがこれから苦労するのかと思うと本当に申し訳なくて…」

「わたしの責任だ。バレットが本当に申し訳なかった…!我々も出来る限り協力を…」

「聞いて下さい。実はつい最近、ヴァレンヌには……」


お父様とお母様は公爵と夫人に訳を話しました。
とても上手い具合に話を纏めてくれたようです。


「まぁ……!そうなの!?」

「偶々ではありますが…なので、わたくしは大丈夫ですわ」

「おめでとう、なんて私達には言う資格はないけれど…」

「わたくしは公爵様達が大好きですから…今までありがとうございました」
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