【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
お忙しい中、わたくしが卒業パーティーで嫌な思いをしないようにとわざわざ足を運んで下さる事になりました。
これだけ行動が伴っていると、わたくしはあの人の言葉が本当なのだと信じる事が出来ると思ったのです。

ですが、それはまだ明かしていい事ではありません。

勿論、ミランダ様にも……。


「わたくしは大丈夫ですから」

「ドレスだって……まさか御自分で?可哀想に」


「元はと言えば貴方のせいなのでは?」と声を大にして申し上げたいところではありますが、ミランダ様がバレット様をわたくしから奪って下さったお陰で、わたくしは良縁に恵まれたのです。


「御心配なく」

「そんな痩せ我慢をしなくても大丈夫ですよぉ?今ならまだ間に合いますから」

「結構ですわ」

「チッ……」


今、令嬢らしからぬ舌打ちが聞こえましたが、どうでもいいので聞き流す事に致しましょう。
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