落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
次の日、朝食を済ませてから、私とホミはトネリの農場に向かった。足りなくなった糸を分けてもらうためである。リンレンはアミュレット注文のお客さんが来たら困るのでお留守番。その合間でお店の看板のデザインを考えるとも言っていた。
「おはようございまーす! トネリさん、マゴットさん!」
玄関でホミが叫ぶと、すぐにトネリが出てきた。
「おう! どうした? 朝飯でも食いに来たか?」
「い、いえ、ちが……」
違う、と言い切る前に、トネリを押し退けてマゴットが顔を出した。
「違うわよ! アミュレット用の糸をもらいに来たに決まっているじゃない」
「ああ、そうか! 町じゃすごい話題だもんな。昨日は何件か注文があったかい?」
「はい、三十件以上ありました」
「ほう、三十……三十? こりゃ驚いた。もう立派な商売だな」
言いながら、トネリは私とホミを家の中に招き入れた。食卓のテーブルに付くと、マゴットは用意していたように色とりどりの糸を出してきた。
「はい、どうぞ。足りなくなるだろうと思って、昨日用意しておいたのよ」
「おはようございまーす! トネリさん、マゴットさん!」
玄関でホミが叫ぶと、すぐにトネリが出てきた。
「おう! どうした? 朝飯でも食いに来たか?」
「い、いえ、ちが……」
違う、と言い切る前に、トネリを押し退けてマゴットが顔を出した。
「違うわよ! アミュレット用の糸をもらいに来たに決まっているじゃない」
「ああ、そうか! 町じゃすごい話題だもんな。昨日は何件か注文があったかい?」
「はい、三十件以上ありました」
「ほう、三十……三十? こりゃ驚いた。もう立派な商売だな」
言いながら、トネリは私とホミを家の中に招き入れた。食卓のテーブルに付くと、マゴットは用意していたように色とりどりの糸を出してきた。
「はい、どうぞ。足りなくなるだろうと思って、昨日用意しておいたのよ」