落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
恐縮しながら提案すると、トネリとマゴットは一転、頬を緩め破願した。
「まあ、素敵! うん。それがいいわ! 実はね、こちらからお願いしようと思っていたの」
「えっ、そうなのですか! では、今から作りましょう! 善は急げと言いますし、幸い材料がここには揃っていますから」
「いいの? 予約の人がいるのに、なんだか悪いわ」
「ふふっ、それはここにいる四人だけの秘密ということで」
小さな秘密を共有した私たちは、大きな声で笑った。
そして、畑に水を撒きにいくトネリの手伝いにホミが同行し、マゴットと私は、そのまま食卓テーブルでアミュレット制作に取り掛かった。
「では、色は黄色を基調にして、クマのモチーフは茶色。周りの縁取りを桃色にして可愛い感じ……でいいですか?」
「ええ! 希望通りだわ」
「それで願いはどうしますか?」
「う……ん。あのね、ちょっと恥ずかしいんだけど」
いつもはっきり喋るマゴットが、急に言い淀んだ。こんな彼女は見たことがない。付き合いは短いけれど、どうもいつもと違う気がした。そんなに言いにくいことなのかしら?
「まあ、素敵! うん。それがいいわ! 実はね、こちらからお願いしようと思っていたの」
「えっ、そうなのですか! では、今から作りましょう! 善は急げと言いますし、幸い材料がここには揃っていますから」
「いいの? 予約の人がいるのに、なんだか悪いわ」
「ふふっ、それはここにいる四人だけの秘密ということで」
小さな秘密を共有した私たちは、大きな声で笑った。
そして、畑に水を撒きにいくトネリの手伝いにホミが同行し、マゴットと私は、そのまま食卓テーブルでアミュレット制作に取り掛かった。
「では、色は黄色を基調にして、クマのモチーフは茶色。周りの縁取りを桃色にして可愛い感じ……でいいですか?」
「ええ! 希望通りだわ」
「それで願いはどうしますか?」
「う……ん。あのね、ちょっと恥ずかしいんだけど」
いつもはっきり喋るマゴットが、急に言い淀んだ。こんな彼女は見たことがない。付き合いは短いけれど、どうもいつもと違う気がした。そんなに言いにくいことなのかしら?