落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「いやいや。お前の役に立ててよかった。明日も手伝いに来てやるからな、安心するがいい」
「えっ、あ、はい」
明日も? そんなに受付の仕事が面白かったの? ていうか……本来の仕事は大丈夫なの?
いろいろ疑問は残るけれど、ご機嫌なヴィーの提案を断れる人はこの国にいない。ホミだったら子どもの無邪気さで言えるかもしれないけれど、当の彼女はニコニコ笑って私たちを見ているだけだ。
ま、いいか。戦力になってくれたし、アミュレットも早く仕上がって、いいことづくめだものね。
「みんな、夕食が出来ましたよ!」
振り返りつつ、リンレンが言った。さっきからすごくいい匂いがしているけれど、今夜のメニューはなにかしら? 私の興味はもうすっかり、夕食のほうに向いてしまった。
リンレンは深皿をそれぞれの前に置いていく。見るとそこには、真っ赤なスープの海に浮かぶ色彩豊かな野菜たち。大きめにカットされた、にんじん、かぼちゃ、たまねぎ、キノコ。ドーランの野菜を具材にしたトマトスープのようだった。
「美味しそう! トマトスープね。私、トマトスープ大好きなの」
「えっ、あ、はい」
明日も? そんなに受付の仕事が面白かったの? ていうか……本来の仕事は大丈夫なの?
いろいろ疑問は残るけれど、ご機嫌なヴィーの提案を断れる人はこの国にいない。ホミだったら子どもの無邪気さで言えるかもしれないけれど、当の彼女はニコニコ笑って私たちを見ているだけだ。
ま、いいか。戦力になってくれたし、アミュレットも早く仕上がって、いいことづくめだものね。
「みんな、夕食が出来ましたよ!」
振り返りつつ、リンレンが言った。さっきからすごくいい匂いがしているけれど、今夜のメニューはなにかしら? 私の興味はもうすっかり、夕食のほうに向いてしまった。
リンレンは深皿をそれぞれの前に置いていく。見るとそこには、真っ赤なスープの海に浮かぶ色彩豊かな野菜たち。大きめにカットされた、にんじん、かぼちゃ、たまねぎ、キノコ。ドーランの野菜を具材にしたトマトスープのようだった。
「美味しそう! トマトスープね。私、トマトスープ大好きなの」